二日酔いの予防法・飲みに行く前の対策

体質による症状の差

二日酔いはアルコールの飲み過ぎによるアルコール分解能力不足から起きますが、代謝酵素となるアセトアルデヒド脱水素酵素は、各人の遺伝的体質によってその代謝能力にはかなり差があるようです。


実は欧米人と比較すると、日本人などモンゴロイド系の約50%の人は、このアセトアルデヒド脱水素酵素の働きが弱いとされる「低活性型」や、全く機能しない「失活型」だといわれています。


従って、残念ながらモンゴロイド系ではアルコールに弱くて、すぐ二日酔いになってしまうという人が多くなっており、全く酒が飲めないいわゆる下戸の人も結構いるのです。


白人や黒人は「活性型」と呼ばれる酵素がよく働くタイプなので、基本的にはアルコールに対して強くて二日酔いもなりにくい体質の人が多いのです。


もともと人類のアセトアルデヒド脱水素酵素のタイプは「活性型」が基本だったといわれ、我々日本人のような「低活性型」、「失活型」は突然変異から登場してきたそうです。


二日酔いのひどい人は特に喉も渇くものですが、アルコールには利尿作用があって、そのため必要以上に体内の水分が排出されてしまい、いわゆる脱水症状状態になっているからです。


又、アルコール性胃炎は、胃が空っぽの状態で大量のお酒を飲むと起こりやすく、それはアルコールで胃粘膜が刺激されて胃酸分泌が過多になってしまうからで、お酒の席では適度におつまみをはさむのが結構重要でもあるのです。